
結婚式や披露宴のスピーチを頼まれたら、まず下記の項目について確認しておきましょう。
[事前の確認事項]
- スピーチする自分の立場(主賓なのか、友人代表なのか、親族の謝辞なのか等)。
- 新郎(新婦)本人にとっての、言ってほしくない話題(本人の希望が最優先です)。
- 他にスピーチをする人の顔ぶれ(他の人とエピソードが重ならないように)。
- 参列者の構成と会場の雰囲気(一般的なのか、カジュアルなのか、格調高いのか等)。

結婚スピーチに盛り込むエピソードや話題を選ぶ際は、下記のポイントに気をつけましょう。
[良いエピソード・良い話題]
- 主賓、友人、同僚等のスピーチの場合
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- 仕事ぶりや人間性をほめるような、仕事のエピソードや話題
- 取引先やお客様からの高い評価
- 人柄や人間性をほめるような、旅行やイベントの思い出話、日常のひとコマ
- すごい特技や優れた才能を象徴するような、エピソードや話題
- 初対面の印象や親しくなったきっかけ
- 新郎新婦の共通の友人であれば、二人のなれそめや心温まるエピソード
- 両親や親族の謝辞の場合
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- 幼少期のエピソードや話題
- 親としての現在の心境
- 結婚報告を受けたときの心境やエピソード
[悪いエピソード・悪い話題]
- フォローのできない失敗談
- 異性関係の暴露話
- 下ネタ
- 政治や宗教に関する話
- 犯罪に関する話
※笑いをねらったエピソードの場合は、ユーモアの範囲をわきまえましょう。参列者の年齢層や職種によって、嫌悪感をいだくポイントが異なる場合もあるので、きわどい話題は避けるべきです。結婚式や披露宴のスピーチで一番重要なことは、主役を引き立てることです。主役を最大限に引き立てて心から祝福してあげましょう。

結婚スピーチでは、「忌み言葉」や「重ね言葉」といって、使用してはいけない言葉があります(終わる、別れる、次々等)。「忌み言葉」は「別れや不幸を連想させる言葉」、「重ね言葉」は「再婚を連想させる言葉」として、縁起が悪いとされていますので、使用を避けるか、他の言葉に置き換えましょう。最近では気にしない人も多いようですが、それでも本来は使用するべきではありません。なお、当サイトで作成する結婚スピーチは、「忌み言葉」や「重ね言葉」について、必ずチェックしておりますのでご安心ください。

結婚スピーチの時間は、長すぎても短すぎてもNGです。一般的には約2~3分程度の結婚スピーチがちょうど良いとされています。当サイトで作成する結婚スピーチもこの時間を基準として作成しておりますのでご安心ください。

結婚スピーチを成功させるためには、スピーチの内容だけでなく、話し方や立ち居ふるまいも非常に重要なポイントです。どんなに素晴らしい内容のスピーチであったとしても、話し方に余裕がなかったり、無愛想だったりすると、全てが台無しになってしまいます。結婚スピーチを成功させるために、下記のポイントについても確認しておきましょう。
[結婚スピーチを成功させる話し方のコツ 5ヵ条]
- 1.姿勢を正してリラックス
- 背筋を伸ばして姿勢を正し、肩の力を抜いてリラックスしましょう。重心は両足に均等にかけるようにし、顔はまっすぐ前を向きましょう。また、表情は明るくリラックスした表情を心がけることが大事です。
- 2.視線は会場全体を見渡す(メモを見るのは可)
- 視線はゆっくり会場全体を見渡すようなイメージを心がけましょう。メモを見ること自体は問題ありませんが、その場合は会場に視線を向けるのも忘れないようにしましょう。スピーチを「読んでいる」のではなく「話している」ということが大事です。
- 3.声ははっきり明瞭に
- 声ははっきり明瞭に、語尾が小さくならないように気をつけましょう。また、人は緊張すると早口になりやすいものです。ゆっくり落ち着いてスピーチをすることを意識しましょう。気持ちをリラックスさせるには、スピーチ前にゆっくり静かに深呼吸をしておくと効果的です。
- 4.間を制するものはスピーチを制す
- 強調したい言葉の前や、話の切り替え時に、一呼吸の間(ま)をつくることで、スピーチにリズムが生まれ、深みをもたせることができます。また、聞き手の注意を引く効果もあるので、スピーチを始める前に少し間をつくると、それだけで会場のざわめきが静まったりします。
- 5.主役を心から祝福する
- 主役はあくまでも新郎新婦です。主役を祝福する気持ちが一番大事なことです。万が一スピーチを上手に話せなかったとしても、主役を心から祝福する気持ちをはっきりと伝えることができれば、そのスピーチは成功と言えるでしょう。失敗を恐れずにリラックスした気持ちでのぞんでください。